ICPモニターとは頭蓋内圧をモニタリングするものです。脳の中身は適切な圧で管理されています。圧が変わってしまうと脳内に何かしらの異変が起きています。異変が起きているということは、かなり危険な状態であることに間違いありません。

ICPモニターは頭蓋内圧の状態を早期に把握し、頭蓋内圧をモニタリングすることで適切な治療に結びつける役割を担っています。

使用方法として、まず、清潔操作で行います。ICPセットを展開していきます。髪の毛があるので、剃毛しておきます。局所麻酔をして実施するのでその準備もお忘れないようにしましょう。グリグリと頭をいじられますので、痛いどころではないかと思われます。

尖じん刀で皮膚を切開し、ドリルで頭をぐりぐり穴を開けます。その後、ICPセットを挿入し、0点を合わせます(適切な位置で管理する基準を設定する)。センサーを医師から不潔操作(医師は清潔操作なので下からもらいうけること)でもらいます。センサーを接続し、ICPモニターを見ながら数字を0に合わせます。刺入部をナイロン糸で縫合し、ガーゼをあてて終了です。

最近はあまり使用しなくなりましたが、脳疾患の患者さんで重篤な場合では有用に使用できるものだと思います。脳に挿入しますので、感染すると生命の危険ともなるので、細心の注意を払い介助にあたらなければいけません。