看護師として、必ず患者さんに使用する器具の1つとして電子体温計があります。

電子体温計は、どの患者さんにも入院している人なら、一度は使用することになります。それは、患者さんを観察する時や、その患者さんの状態を知る時などに、最も大切なことは体温だからです。そのため、体温を測定するということは、その患者さんの状態を知る時に、最も大切な観察項目となります。

使い方は主にワキに挟んで行うことになります。たまに、子供等に使用するときは、首に挟むこともあります。家庭では口に加えることがあるかもしれませんが、多くの方が利用する病院では衛生面から考え口で体温を測ることはありません。

正確に体温を測定するためには、しっかりとワキの下に挟み、電子音が聞こえるまで待つことです。挟む位置が適切でなかったり、電子音が鳴る前に取り出してしまうと、正確な体温が測ることができず、診察に影響が出かねません。

そしてその体温計は、ほとんどの患者さんの場合は、自分で挟むことができますが、意識が混濁している人の場合などは、体温計を紛失する危険性もありますので、その場合は、看護師が保持して測定することが大切となります。