看護師の必需品である注射器についての説明をします。

注射器とは、シリンジと呼ばれる注射筒に、注射針を取り付けたものを指します。

注射器には種類がたくさんある

注射器と言っても色々と種類があり、ガラスタイプやプラスチックタイプに別れ、ガラスタイプは滅菌して再利用、プラスチックタイプは、血液などに触れる場合に使用されることが多く、使い捨て用となっています。

最近では、プラスチック製の注射器が主流となっていて、あらかじめ注射針が注射筒に付いていて、一つずつ滅菌され袋に入れられたものを多く使用しています。

使う場面としては、採血時に使用したり、注射器に薬液を入れて、静脈や筋肉、皮下に注射をしたり、点滴に薬液を混ぜるときに使用します。

サイズも様々で、一番小さいものは1ml用で、大きいものは、50ml用とありますが、採血や注射で使うのはほとんどが5mlか10mlです。

注射器の使い方

使い方は、採血の場合は、注射筒に針をセットし、血液を入れる筒(スピッツ)を用意します。腕を躯血帯でしばり、消毒をし、静脈に針を刺します。注射器には、必ず目盛りが付いているので、目盛りに合わせて血液を引きます。躯血帯を外し、針を刺入部から抜いて、止血をして完了です。注射の場合は、薬液を目盛りに合わせて必要量抜きます。消毒をしてから、針を刺して、ゆっくりと注射筒を押していきます。注入後は、針を抜いて、止血をして完了です。

注意点としては、医療現場では針刺し事故がとても多いので、患者に刺した針は、決して触れないで下さい。また、無理に、針と注射筒を外そうとしないで下さい。最近では、事故を防ぐべく、専用の針抜き箱があると思いますので、それを使うと良いでしょう。手袋の着用もお奨めします。血液は、肝炎などの、一生治らない病気になりかねない最悪の感染源なのです。