人間には栄養が必要です。健康な人は口から食べ物を食べて、吸収し消化します。しかし、何かしらの病気により、食事が食べれない患者さんは沢山います。しかし、だからといって何も食べないとどんどん痩せていってしまい、栄養不足になってしまうため、病状は悪化する一方です。また、腸の働きというのは非常に大切で、腸が元気に動かなくなってしまうと、身体に様々な障害が起こってしまいます。

そういった時にキャリカポンプを使います。

キャリカポンプは輸液ポンプの経腸栄養バージョンです。専用の点滴ルートに経腸栄養を流し、ルート内を充たし、キャリカポンプにセットします。流量は、持続投与する場合もありますし、ボーラス(短時間で高流量)で投与する場合があるので指示簿をしっかり確認しましょう。

ルートの色とキャリカポンプの色を合わせてセットし、流量を設定します。クレンメ(栓)を開け、スタートします。しっかり投与されているか、しっかり作動しているかなど動きをチェックします。経腸栄養のボトルやバックの滴下をしっかり確認するようにしましょう。

注意しなければいけないことは、クランプ(栓が閉じていること)したまま投与していては、患者さんに栄養が投与されていないことになりますし、かつ患者さんに挿入されているチューブが閉塞してしまう危険性があります。

再挿入しなければいけなくなると簡単なものではよいのですが、手術室へ行かなければならないものまでありますので、十分に確認して投与しましょう。しかも経腸栄養はベタベタなものが多く、詰まってしまうとさ湯で中身を通す努力をしなければいけません。ただなかなかつまりを解消できませんのでご注意しましょう。