看護師免許

看護師になる為には『看護師免許を得る事』が必要となります。「看護師免許」は国家試験で、出題される試験科目は10個程となっています。

その為、看護師に必要な広い範囲での知識をしっかり身につけていなければ合格する事は不可能です。

看護師国家試験に出題されるものは、

  • 人体の構造・機能。
  • 疾病の成り立ち・回復の促進。

以上の2つの箇条が出題されます。

看護師を目指す為に勉強すると、人体の仕組み、病気になってしまう仕組み、病気を克服する為の仕組みを理解出来ます。

看護師国家試験には「社会保障制度」「生活者の健康」等についても出題されます。公によって医療システムが機能している部分がありますから、看護師は社会保障のシステムを理解する事は重要となります。

看護師になる為に最も重要である「看護学」も当然出題されます。広い範囲の問題で構成しているのが看護学の特徴と言えるでしょう。

試験で出題される看護学は、基本の看護学から『精神看護学』『小児看護学』『母性看護学』『成人看護学』『老年看護学』などの項目から問題が出されます。

しかし『在宅ケア』も注目が集まっているので、『在宅看護論』についての問題も出ます。つまり看護師になる為には、医療について総合的な知識を身につけていることが重要となります。

受験資格

看護師の国家試験を受けるには、『受験資格』が必要とされます。ですから看護師になりたい誰もが看護師の国家試験を受ける事が可能なわけではないのです。

看護師の国家試験を受ける資格を得られるのは、『看護師養成学校』で学習をした人になります。看護養成学校で三年以上学習した人、看護養成学校を卒業出来た、あるいは卒業する見込みがあるとされた人です。

看護師の免許は看護免許の他には『准看護免許』というものがあり、その准看護師免許を持っている場合、それで三年以上実務経験があれば看護師の国家試験を受ける資格を得ることが出来ます。

『准看護師免許』を、高校を卒業した後に得た人は別の条件が課される場合があり、二年間のカリキュラムを看護師国家試験が指定した特定の学校、養成所で修了している場合には看護師国家試験を受ける資格を得られます。

看護師資格の門戸を外国人に対しても広げている為、外国の看護師養成学校を卒業した人にも看護師国家試験を受ける資格を取得できます。

そして、外国で既に看護師免許を取得している人が看護師として日本で活動したい際にも、自動的に看護師国家試験を受ける資格を得られるシステムになっています。

しかし、外国人の看護師試験の場合、知識だけでなく日本語の意味、文法を理解しなければならないので、外国の方にとっては日本人とは別の意味で難易度が高いと言えるでしょう。

看護師試験の流れ

看護師の国家試験が行われるのは年に一回程です。看護師の国家試験が行われる時期は毎年少々違いがありますが、2月の下旬頃に基本的行われています。

『看護師の国家試験』が行われるのは全国の主要都市となっていますが、試験会場は毎年変更される場合がある為、試験が開催される前にチェックをしっかりしておく必要があります。

8年前、2007年度に行われた看護師国家試験の試験会場は、「北海道」「宮城県」「青森県」「愛知県」「東京都」「大阪府」「石川県」「広島県」「福岡県」「香川県」「沖縄県」で行われています。

その為、最低でもそれぞれの地方の1つの都市で試験が行われるという事になります。看護師の国家試験の合格発表が行われるのは3月下旬~4月下旬頃で、厚生労働省、厚生労働省の地方局・地方支局から通知されるようになっています。

合格発表は4月になる場合があるので、そうすると4月は時期的に就職をしている場合もあります。

看護師を目指していれば、「准看護師」「看護助手」等の扱いで病院に勤めているケースもある為、勤務している病院で合否の連絡がある事もあるといわれています。

合格したその際は、『厚生労働大臣名』で免許が交付されるので、その時ようやく「看護師」になる事が出来ます。これが看護師になるまでの流れとなっています。

看護師試験の概要

看護師の国家試験はどういった形式で行われるのか?看護師国家試験は全て一日で行われるようになっています。

看護師の試験は間に休憩を挟み、午前・午後に分けて試験を行います。そして午前と午後では試験の出題内容に違いが出てきます。

午前中の試験は、「客観式必修問題」「客観式一般問題」といった二つの種類の問題が出題され、客観式必修問題は30問、客観式一般問題について120問程の問題が出されます。

午前中の試験の試験時間は、2時間45分程行われます。昼食の休憩を挟み、午後の試験が始まるようになってます。午前から引き続き客観式一般問題が出ます。午後の客観式一般問題は、30問出されるようになっています。

午後からの試験は「客観式状況設定」という問題が出ます。客観式状況設定問題は60問程出されます。

午後の試験時間は2時間半のペースで行われます。回答方式は全部マークシートとなっており、4つの解答候補の中から選ぶ四者択一形式の受験スタイルです。
試験の点数は、客観式必修問題、客観式一般問題は1問正解で1点なので、1問正解する度に1点を貰えます。客観式状況設定問題は1問正解すると2点となります。

看護師試験の筆記試験について

看護師として病院に就職し、活躍する為には関門を突破しなければなりません。看護師試験の中で『筆記試験』という多くの病院が採用している試験が存在します。しかし、当然ながらどの病院でも同じ試験問題が出るわけではないので、一般常識問題、看護師に必要な知識を問う問題で構成していると考えます。

一般常識問題は、他の会社の就職試験の筆記試験で出されるものとそんなに変わりはないと言われています。ですから、総合的に英語・国語・数学等の教科の試験と社会常識に関する問題が出されると言えるでしょう。

試験の中には当然ながら、看護師としての能力を見極める問題も出ますので、看護師として受かるとしても看護師試験の問題を疎かにしてはいけません。

ま小論文や作文形式の問題も出されるとされていますから、大体は看護関係をテーマに記述させる問題となっています。

看護師としての適性検査も行われる場合もあるので、筆記試験で看護師としての適性、総合的に考査される問題の構成にされています。

公立病院の場合だと、一般教養科目も問題に出ます。公立病院に勤めるということは公務員になるという事ですから、筆記試験の中で地方公務員試験を受ける事が必須になってくるのです。