看護師免許を取るまで

私は小さなころから、「人のお世話をする仕事をしたい」と考えていました。

そのため、中学の頃までは保育園や幼稚園の先生になりたいと考えていたのです。その後高校に入ってから本格的に将来のことを見つめるようになりました。高校卒業後の進路は、将来就く職業に直結していると思っていたため、専門の知識を学べる環境に進学したいと考えていたためです。

その当時まで、漠然とですが保育園や幼稚園の先生になりたいと考えていたのですが、もう一度、自分の中で考えてみました。自分にはどんな仕事が向いているのだろう・・・と。そこで色々調べ始めました。更に、学校で行っている進路相談にも積極的に参加したり、家でも親と相談をしました。

私のぶれない点としては「人のお世話をする仕事をしたい」ということ。散々考えた挙句、「手に職を付けて、どんな場所でも需要のあるもの」と思い、『看護師』の仕事を選ぶことにしました。そのため進路としては「国立大学の看護学科」に進学することにしました。国立大学の看護学科は3年制でした。通常の大学は4年制なので1年短いのです。

私は看護師になることを目的として看護学科に入ったわけですが、私のような目的以外で入学した人が多かったように思えます。その目的とは「お医者さんと結婚するため」です。意外に多いのです。今でこそ、「お医者さんと結婚していればお金に困ることなかったかもなぁ・・・」と思うのですが、当時の私にはそんな考えはありませんでした。

そして入学してから3年後、無事に国家試験に合格することができ、看護師になることができました。大学卒業後に早速、地元も総合病院の形成外科に入局しました。病棟勤務でしたので交代制でした。

病院で働き始めて

看護師として働き始めた理由は「人のお世話をする仕事をしたい」と言うものだったため、特にその他の事を考えていなかったのですが、実際に働いてみて、現実を突き付けられました。それは「看護師の基本給は少ない」と言うことです。お給料のことなんて考えずに仕事を選んでいましたから。始めてもらった給料で普通に生活をしていたら、次の給料日前にはほとんど残っていませんでした。その時に「看護師の給料はちょっと少ないかも・・・」と思ったのです。

ただしこれは基本給のことです。基本給以外にも看護師は収入を伸ばす方法があります。それが「夜勤」です。基本給は1ヵ月普通に生活していれば無くなってしまうような金額ですが、夜勤手当があったため、多少余裕を持って生活することができました。ただ、若いうちは夜勤をしていても良いのですが、今の年齢で夜勤はちょっときついかなぁって思うことがあります。