ナースコールの試練

辛い実習を終えて国家試験も通過出来て看護師になりました。病院に勤務する事になりました。慢性期病棟の配属になり、病棟ナースになりました。

看護師って言ったら、白衣の天使ってイメージが強いと思うんです。しかし、実際は健康を維持出来るように関わる事が多いんです。食事または栄養を摂って貰えるように援助します。食事の時間が終われば、排泄がしっかり出来ているか確認をします。他にも病気、病状が悪化していないか観察をします。

ナースコールに対応するのが大変

患者さんにも、もちろん個性があるので接し方・関わり方が患者さん個々に違います。これが厄介と言ったら失礼かもしれませんが、頭を悩ます要因なんです。ナースコールの対応が遅れただけで文句・不満・愚痴の対応までさせられます。

ナースコールが鳴らなくても仕事はあるので、実行中の仕事を一時中断しなくてはならないのです。中断出来る仕事をしていれば良いですし、そもそも実行中の仕事をしている看護師がナースコールを取らず他の看護師がナースコールを取れるほどスタッフの人数が居れば良いんです。現実は、厳しく看護師不足・スタッフ不足に悩まされています。

スタッフステーションに居なくても、携帯できるピッチへナースコールを受信出来るようになっています。採血中の看護師がピッチを介してナースコールを取るなんて困難なんです。夜勤中は巡回時ステーションを不在にしている時はピッチは便利です。ピッチはナースコール以外に、ドクターと電話出来るようになっているので電話する時も便利なんです。

頻繁に鳴るナースコール

そして、患者さんの中には一人は居るナースコールを常に押す、頻回にナースコールを押す患者さんが居るんです。緊急でもない内容のナースコールがほとんどで、1分も待ってもらえず、寝るまでナースコールする患者さんが居ます。本音としては、ナースコールを取るのに嫌だなという気持ちになります。また、慣れから緊急性がある気がしなくなるのです。

これと同様でアピールばかりする患者も居ます。病院としても患者の転倒・転落をしないように力を入れているところが多いと思います。なので、ナースコールで転んだ、頭を打ったと言えば看護師が駆けつけるようになっています。これを利用されて、転んだ形跡も、同室の患者が転んでませんよという場合もあるような「転びましたアピール」をする患者さんも出てきます。実際に見ていないので毎回確認に駆けつけるんですが、身が持ちません。

マイナスなことばかり書いてしまいましたが、患者さんから感謝の言葉をもらえれば気持ちもほっこりします。それでバランスを取っているような感じです。仕事を家に持ち帰らないように、家ではリフレッシュに努めています。