私の夫は3年前に胃がんの手術をしました。夫は当時30代前半でしばらく前から胃の調子が悪く胃腸科にかかっていましたが、まさかそれがこんなに大病につながるとは思っていませんでした。

通院することでガン細胞を発見

通院してしばらくして胃カメラで検査をしたところ、癌細胞が見つかり、胃がんということで癌の治療を専門としている病院に転院することになりました。

すぐに入院して手術をするという流れになり、発見から2週間後には入院することになりました。あまりのことに気持ちがついていかない状態で、私も夫も途方に暮れる感じでいました。

そして入院をして検査をした結果、初期がんを通り越していて、進行がんになっているとのことでした。手術をしてみないとわからないということで、手術をしたのですが、そこからも大変でした。

胃を摘出したので、なかなか食べ物が受け付けず、少量を食べても気持ち悪くなって吐き気がしてしまうという感じで、痛々しかったです。

いつでも親切丁寧に接してくれる病院スタッフ

夫の入院中、毎日のように病院に通っていましたが、医師や看護師は私を見かけると病状の説明から始まって、何か聞きたいことがあればといつも声をかけてくださいました。そして何か質問をすると、丁寧にわかりやすく説明をしてくださいました。

「奥さんの方も不安だと思います。何かあったらいつでも私達に言ってくださいね」という言葉がありがたく、何かあったら聞ける、支えてもらえるという思いで心が軽くなりました。

私だけではなくもちろん夫にも丁寧に接してくださり、入院中で体がしんどい状況ではありましたが、夫が好きな野球の話をしたり、お笑いの話をしたりと、夫に合わせた会話をして気持ちをほぐしてくださいました。

病院によって看護師さんが忙しくバタバタしているところもありますが、入院先であるこの病院では人数が多く配置されていて、余裕を持って仕事をされているような感じでした。

忙しくてバタバタという感じではなく、一人一人とゆっくりと向き合ってくださっている印象で、安心して任せることができました。

病院スタッフの対応で勇気づけられた

病状については何度も夫、私、医師、看護師で話をする機会を作ってくださり、退院前には栄養指導の時間も作ってくださいました。大きな病気になり、小さな子どももいて私は不安いっぱいだったのですが、この病院のおかげで乗り越えられたと思います。

3年が経ちましたが夫は再発せずに過ごせていて、胃がんが再発して命を落とすという最悪の結果はまぬがれそうです。あの時に支えてもらったことは、今でも感謝でいっぱいです。

一言

病気は本人だけではなく、周りの人たちも関わってきます。

心が弱くなりそうなとき、どのような対応をしてくれるかによって、心が救われることもあります。

事務的に治療にあたり、病状の説明をされるのか。それとも、親身になって心のサポートまでしてくれるのか。

病気になるならないは選べませんが、その治療をしてくれる病院を選ぶことはできます。

病院の評判には、常日頃から気にしていた方がよいかもしれませんね。