私が看護師になったのは憧れていて訳でもどうしてもなりたかった訳でもありませんでした。高校3年生の時の進路相談で指定校推薦で行ける学校を希望していました。専門学校でも大学でも構わなかったのですが、通学しやすく指定校推薦も十分に狙える学校が看護専門学校でした。憧れていた訳ではありませんが看護師と言う仕事に興味はあったし、人の命に関わる仕事にやりがいもあるだろうと思っていました。

実際に看護専門学校に行くと勉強は難しく実習は多く、学年が上がるに連れ講義内容も難しくなっていきました。しかし3年間頑張って来れたのは看護師と言う仕事が面白いものだと実感してきたからだと思います。

国家試験に合格 予想以上に大変な現場

国家試験に合格し希望していた看護師になれた時は思いもよらず感動しました。嬉しいのもあり今までの学生生活が楽しくも辛くもあったからだと思います。いざ働き始めると実践の場は想像以上に大変でした。

学生時代に習った事を応用しなければ対応できず、新人の頃は毎日遅くまで勉強し無我夢中の生活をしていました。ただ女ばかりの社会では珍しく人間関係に恵まれ、先輩方には助けてもらう事がたくさんありました。

スキルアップを目指し転職を決意

怒られて落ち込む事もあり褒められて喜ぶ事もあり、根気づよく細かい所まで指導してくれた皆さんのおかげで自信を持って業務に臨めるようになりました。ある程度経験を積んだ所でスキルアップも兼ねて転職を決意しました。

私が希望したのは大学病院で今まで教えてもらった事が他の病院でも通用するのか、人間関係はなど不安な事もありましたが、看護師としてさらに成長したいと思い転職しました。転職先では循環器内科に配属され、かねてからの希望が通りワクワクした気持ちでいました。

しかし先輩からの洗礼もあり、辛くて辞めたくなる時も多々ありました。その度にやる気を維持するのに苦労しました。知識は自分自身で身につけられても技術や現場での応用は実際に経験し教えてもらわなければ身につきません。

毎日毎日怒られ、遅くまで勉強し転職してから2年後やっと自信を持って仕事に取り組めるようになりました。今は主任と言う立場を頂き後輩達の指導に関わっていますが、指導者になると教える事の難しさも分かりまだまだ勉強が足りないと痛感する毎日です。

しかし始めはなんとなくに近い形で決めた進路がこんなに努力できる仕事だったんだと自分でもビックリしています。この仕事が天職のような思いです。