私が看護師になろうと思ったきっかけは、中学生の時に祖父が入院していた病院にお見舞いに行った時に、「看護師さんって良いな」って漠然と思ったことから始まりました。点滴をつなげたり滴下速度を合わせたり患者と笑顔で接したり、色々している姿がとても新鮮で、良いな、素敵だなと思いました。
大学受験の時に、看護師になりたいと両親に相談した時はすごく喜ばれたのもあり、それからの大学受験や看護師の勉強を頑張れました。私は地元を離れ、県外の大学病院に就職しました。一人暮らしをしたかった、ということもありますが、最初に大きな病院で勉強をたくさんして基盤をしっかり構築したほうが良いと思ったからです。血液腫瘍内科の病棟勤務をしたときは、骨髄移植と抗がん剤治療がメインの治療だったので、精神的にもとても気を使いました。亡くなる方もとても多かったのでとても辛かったです。
しかし、日々誠心誠意看護していくと、笑顔が増えたり、私が担当で良かったと言ってもらえたり、雑談が増えてプライベートの話をしてくれるようになったりして、患者さんから色々なことを学べたのがとても嬉しいことでした。
他の病院でも働きたいと思い転職を決意
しかし、年齢も重ねて環境を変えて違う病院でも働いてみたい、という思いが強くなってきたので、地元の大学病院に転職しました。地元の大学病院は以前働いていた大学病院より小規模になります。治療も最先端でない部分もありました。しかし、地元では一番おおきな病院です。小規模になった分、看護師育成がとてもしっかりしていてマニュアルがたくさんありました。
大学病院で7年看護師していたのに、知らないことや、全然違う方法でしていた看護技術がたくさんあって、とても勉強になりました。それに、今まで7年間何をやっていたんだろう、ちゃんと看護できていたのかな、恥ずかしいな、全然基盤なんかできていなかったんだな、という反省点が病院を変えたことでたくさん見えてきました。
勤務形態が緩和されてきた?
病院勤務は大変と言う話を耳にします。離職率も高く過酷な仕事だというイメージもあるようです。ただしそれは働く場所にもよると私は思います。例えば、入院施設のある病院は夜勤帯勤務があるので、結婚して子供ができたりすると続けにくいかもしれません。しかし、育児休暇体制がしっかりしている病院が増えていることも事実です。
それに、クリニックは夜勤がないところも多いし、そういう所に変われば看護師はずっとやっていける職業だと思います。看護師は精神的にも肉体的にも正直厳しい職業だと思います。でも、それ以上に達成感や充実感も得られる素敵な職業だと思っています。私は今は専業主婦ですが、また看護師として働きたいと思っています。