口コミを信じて選んだ産婦人科

私が初産で入院した病院は横浜でも有数の人気病院でした。先生も看護師さんも素晴らしい人ばかりという口コミだったので、それを信用して妊娠初期からお世話になっていました。

外来で妊娠期の定期検診を受けている時には確かに、診察時の介助もとても丁寧に親切にしていただけましたしとても良い印象でした。妊娠出産についての不安も気軽に相談できる感じの方ばかりだったのでとても頼りになる看護師さんということでこちらもとても心強く思っていたのです。

そして、いよいよ妊娠も40週を迎え、いつ赤ちゃんが生まれてもおかしくないといった時期になり夫婦で出産の日を心待ちにしていた時に微弱陣痛が始まったので病院に電話をしたら、一応診察にくるようにとの事でした。気軽な気持ちで病院に行ってみたら、子宮口が3センチぐらい開いているという事だったので即入院という事になったのです。

思いもよらない冷たい態度

早速入院の支度を手早く済ませて病棟に入院をしたのですが、私の担当看護師さんが本当に態度が冷たくてニコリともしてくれなかったので嫌な予感がしていました。外来看護師さんの明るく優しい雰囲気とはかけ離れた病棟看護師さんの態度にちょっと驚いてしまいました。

それでも、きっとたまたま担当の看護師が不機嫌だったのだろうと気を取り直したのですが、病棟を散歩している時に出会う看護師さんのほとんどが笑顔が無くて暗い印象の人ばかりでますます気分が落ち込みました。

そんなこんなで入院初日の夜中に微弱陣痛がどんどん本格的な陣痛へと変わってきて、その度に痛みで声も出ないほどだったので、何度か看護師さんを呼んで何とかして欲しいと訴えたのですが陣痛なんだから痛いのは当たり前でしょ!と一喝されてあとは放置でした。初めての出産なのに、この対応は悲しかったです。

旦那がやっと病院に駆けつけてくれた時には子宮口は8センチで、分娩台に登っている時でした。産科の先生はスタンバイしていましたがあくまでも出産を取り仕切るのは助産婦さんでしたが、この助産婦さんもとにかく厳しかったです。

出産の思い出が嫌な思い出に・・・

なんとか苦しい出産を終えて母親になれた私でしたが、この病院での入院や出産時に何度も面倒臭そうな態度を取られたり、甘えるな!といった感じのオーラを何度も感じたのは今でも嫌な思い出として深く心に残っています。

あの病院は、病棟看護師さんたちはよほど患者に優しくできないほど心の余裕がなかったのかもしれないし、職場環境が相当悪いのかもという気もしました。

産婦人科病棟という新しい命が生まれる明るい場なのですから、もっとエネルギーに満ち溢れた人間性の高い看護師さんが勤務してくれていればと強く感じた経験でした。

一言

出産は命がけのもの。それも初めての出産なら、ものすごく不安になるのは仕方のないことですよね。

産婦人科の看護師さんや助産師さんは、毎日のように出産に立ち会い、出産に慣れているのかもしれませんが、出産する側としては一生のうちに何度も経験することではなく、不安になるのは当然です。

そのあたりをしっかりと考え、妊婦さんを不安にさせないのが本当のプロなんでしょうね。